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今月の温泉だより 第1回 (2003年12月) |
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金沢温泉郷発足にあたり
金沢市内の5ヶ所16軒の温泉宿によって発足した『金沢温泉郷』。金沢にありながら、自然豊かな環境であるそれらの温泉地は、金沢の奥座敷というにふさわしい静かな温泉宿ばかりだ。会が目指すものとは何か。会の代表である石屋誠一さん(深谷温泉
元湯石屋)にお話をうかがった。
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−そもそも金沢温泉郷はどうしてできたのですか。
3年ほど前になりますか、大河ドラマ「利家とまつ」の後、ポスト大河ドラマについて話し合いが行われました。全国から金沢へ視線が向けられた状況の中で、より金沢の良さを伝えるために、次は何をしたらよいかということになり、観光21会議という会が発足しました。その中で、現在運行中のライトアップバスと金沢温泉郷の具体化が進みました。
せっかく金沢に温泉地があるのに、あまり知られていない。金沢=温泉というイメージが膨らんでこない。など壁が高いのですが、いまのような個人客が中心となっていく流れの中で、我々が従来から取り組んできた、こぢんまりとした規模で家庭的な雰囲気を大切にお客さまに接するという姿勢が求められていると感じています。
−それが一つにまとまろうと。。。
規模や雰囲気などの共通点も多いし、環境として金沢中心部から30分ほどという地の利、そして豊かな自然環境を大切にしているといった共通テーマもありました。いずれも「癒し」ということに結びついてくると思うんです。
−スローに時間を過ごせるということでしょうか。
そうですね。それに加えて、今は点在しているかのようですが、東部環状道路が開通すると、各温泉地の行き来は、かなりの時間短縮が可能となります。いまのうちにグループ化を図り、金沢という同一地区の温泉地であるということを印象づけていきたいと考えています。
−温泉地を回遊するということも可能になるということですよね。
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それも一つのスタイルとして目指しているものです。今は昼の時間を如何に過ごすか考えている方が多いので、その時間でも利用されるような温泉地であるための企画を考えていきたいのです。
−しかし、16軒あると、各々様々な考えをお持ちの方がいらっしゃるのでは。
それぞれに課題はありますが、現段階では金沢の温泉としてまとまっていこうとしています。ただし、ただの「仲良しクラブ」ではないので、団結して誘客を図るのが目的です。
−それで企画されているのが「湯めぐり」「味めぐり」ですか。
現在でも立ち寄り湯をやっているところ、やっていないところ、あるいは、やっていても受け入れ体制の違いなど課題は少なくありません。それをなんとか協力しあって一人でも多くのお客様を誘客できるように調整しています。
−湯めぐりは。。。
一月から始まります。スタートしてみないと分からないことも多い。(湯めぐりは)毎日のことになるのだから、正直、不安はあります。が、基本的には協力しあいましょうという方向です。
−味めぐりはいつ頃からでしょうか。
春頃からスタートします。こちらは月1回程度なので、時節にあわせたテーマを決めて行う予定です。
−どこか参考にしている温泉地はあるのですか。
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会の中では『黒川温泉に挑戦状!』ということをうたっています。山間であれだけの集客があるのですから、一つの目標ですね。あちらには素材的に良いものがありますが、それはそれとして、こちらは金沢の地の利を生かしたことができればといいと考えています。
−他の温泉地では女将の○○○みたいな催しや企画をやっていることもあるが。
私のところでは年に2回、能舞台を使ったイベントを行っていますが、16館が「一館一芸」となれば良いですね。
−旅館名を聞いたら何のイベントをやっているか分かるくらいに…。
そうやね。たとえば「この時期ここでしか食べられないもの」というものでもいいと思うんです。
−一つの温泉郷となったことがきっかけで、自分の館の魅力再発掘になるかもしれませんね。
そうなれば良いですね。
−今後の温泉郷の目指すところは?
金沢の温泉として訴えかけていくなら、やはり16軒が団結しチームワークで勝負することが必要でしょう。金沢=温泉のイメージをつくるためにも、チームワークで一つひとつの問題をクリアしていきたいと思います。
名前に金沢とあるように、皆さんが漠然と持っている金沢のイメージを取り込んで、自然の中での癒しの時間をご提供していくことは全館共通の思いです。みなさんのそういった金沢に対するイメージと、我々が考えている金沢温泉郷のイメージは近いんじゃないかと思っています。また、そういった思い(イメージ)をお持ちの方には、ぜひともお越しいただきたいですね。
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−金沢の看板を背負ってというところでしょうか。
いえいえ、そんな大上段から構えようとは思っていません。いらっしゃる方は、そういったものを求めていると思いませんし。肩の力を抜いてやりたいと思います。
−迎える側が身構えればお客様も身構えてしまうということでしょうか。
そうです。う〜ん、そうですね、「自然体でいきましょう」という感じでしょうか。各館のご主人にしてもスタッフにしても、家庭的な雰囲気でやっているところばかりですし、その流れを続けていきたいですね。たとえば自分で漬けた漬物を「食べてみんかいね」とお出しするなど。そういった心が通うあったかさを守っていくことが、金沢の本来の魅力である「おもてなしの気持ち」を伝えることになるんじゃないのかな。
−なるほど。自然体でのおもてなしですか。温泉に浸かって、元気になっていく方たちの顔が浮かんできそうですね。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。
ありがとうございました。
(金沢温泉郷ホームページ編集部)
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